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- たとえば、船に乗っていると想像して、運転手の操舵ミスで、座礁したり、他の船とぶつかった等の理由で、今すぐ沈没してしまいそうな状況になってしまった状況を想定しましょう。
- まず、真っ先に脱出しようと思うでしょう。少なくとも、沈みつつある船の中で運転者のミスを責める人はいないと思います。
- 運転者に対するお咎めは、事が収まってからすればいいし、今はそんなこと考えてる場合ではなく助かることが最優先ですから。
- ところが、コンピュータのシステムの中では、危機的な状況に陥っているにもかかわらず、その危機的な状況を招いたプログラマーを責め、自分は悪くないと主張し、さらに脱出まで図ろうとして、運がよければ脱出できたりしてしまうわけです。
- 沈没する船と、システムとの違いは、脱出するのは自分の命を最優先に考えることですが、システムが止まったところで自分の生命には直接的なダメージはない、というところです。
- システムと自分との間に存在する溝です。
- システムを動かすことを生業としているという自覚があれば、システムが止まることにより自分のメシの種が一つ減ることは十分理解できるのですが、そもそも、自分が何のためにこのシステムに居て、今作っているプログラムがどういう使い方をされるのか?十分理解しない、と言うより、理解しようとしないままの人もたくさん居るんじゃないでしょうか?
- ただパソコンに向かってプログラム作ってたら給料がもらえるぐらいの感覚で仕事してる人も居るんじゃないでしょうか?
- もし、そういう人が身近にいれば、個人的にははなはだ迷惑ですね。はっきり言ってそういう人とは仕事をしたくない。だからといって、やるべき仕事はしますけど。