坂宅ライブ。

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  • 久しぶりにライブに行ってきました。バナナホールです。
  • 坂本昭二と、マリンバの宅間久善、キーボードの倉田信雄といった、まっさんのサポートを長年にわたって続けられている各氏によるセッションと、ソロステージといった構成でした。
  • 一言でいえば、なつかしい音楽です。坂元さんのギターは、まっさんの音楽に色濃く反映されていると思います。「北の国から」が代表格ですが、シンプルなコードと温かみのある、まっさんのアルバムで聞ける音です。
  • 実は私、何を隠そう、まっさんのファンを謳っておきながら、実はまっさんのコンサートには一度も行ったことがないという不届き者であります。まっさんのトークショーは本でしか読んだことがありません。でも、セイヤングでハガキ読まれたことあるねんで。と、フォローにならない言い訳をば。
  • 話がそれました。次は宅間さんのマリンバです。これまた僕のはじめてのまっさんとの遭遇は、大昔の紅白で関白宣言を見た時ですが、何より印象に残ったのが、曲の最後でアッチェしていくのに神業のようなスピードでマリンバを叩く人、つまり宅間さんその人だったのです。
  • 見るからに内気で不器用そうな人なんですが、ソロでの演奏では、内に秘めた闘志といっていい激しさでマリンバを叩きまくりです。この勢いでは倒れてしまうんと違うかとか、この人は日頃まっさんにいじめられるストレスをここで発散しているのだとか、汗だくの宅間さんを前に不埒な考えが頭を過ったりしましたが、まっさんのコンサートを昔からみている人たちによれば、これが宅間さんの持ち味だそうです。でも、僕はそんな激しさの次にやってきた、包み込むような、だけど芯のしっかりしたピアニッシモが印象的でした。あまりの暖かさに涙が出そうになりました。MCでは、長年サポートしてきたまっさんへの感謝の気持ちを話していました。日常生活では、まったく感謝知らずの僕は、これを聞いてまた泣きそうになりました。
  • 話は戻って、最近人気のギターソロは、カッティングやタッピングを駆使してリズム重視に傾いていますが、坂元さんはのギターはメロディー重視で一つ一つの音をしっかりと弾く人、倉田さんについては、キーボードの技術については、あまりよく知らないのですが、ギターのメロディーを引き立てる音を選択していたのでしょう。このコラボとコアな観客さんとの一体感がかもし出す雰囲気が、すばらしいライブでした。